福島

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福島県土湯温泉にある由緒あるホテル「山水荘」を運営する企業様からご依頼を受け、同エリアにある廃業した旅館を活用した地域融合型宿泊施設「Yumori Onsen Hostel」の開業プロジェクトをサポートいたしました。 古くから湯治の宿場町として栄えてきた福島県にある土湯温泉町。1990年代までは関東や隣接県から多くの観光客が訪れる人気の温泉地でした。しかし2000年に入り観光客が徐々に減少し、またその状況に追い打ちを掛ける形で、震災時に起こった福島原発事故の風評被害を受けエリア全体の訪問者が過去にないほど落ち込んでしまいました。 そんななか、地域として逆風を乗り越えるきっかけ作りとして、国内外の新しい顧客層を迎え入れようとはじまったのが、地域融合型施設「Yumori Onsen Hostel」の開業プロジェクトです。 土湯温泉で主流となっていた館内完結型の温泉旅館ではなく、宿の利用者が地域を回遊し、地域内で経済が循環するような仕組み宿を作りたいという想いから宿場JAPANにおこえがけいただき、プロジェクトに伴走いたしました。 開業にあたって、若い人材にこれからの土湯温泉のエリアプロデュースを担ってほしいという地域の想いから、そのエリア出身の20代のマネージャーを迎え入れる形でプロジェクトが始まりました。 宿場JAPANとしては、土湯温泉周辺の観光コンテンツの調査から始まり、宿泊施設のコンセプト策定とそれに紐づく体験の設計、またマネージャーと現地スタッフの育成など多方面から開業のサポートをいたしました。伴奏させていただくマネージャーが宿泊業界未経験であったということもあり、研修では、宿場JAPANが運営する施設における実務研修を行うほか、各地の宿泊施設を視察しながら、これから創る施設のイメージを深めるなどマインドセットの構築部分からサポートいたしました。