須坂に災害ボランティアに行ってきました。

先日のブログでお伝えした姉妹宿「ゲストハウス蔵」がある長野県須坂市の災害ボランティアに2日間だけ参加してきました。現地の様子と共にお伝えします。

災害ボランティア自体は初心者のスタッフと友人合計3名で神戸から向かいました。
災害ボランティアに行かれるときは高速道路の無料措置があったので、とても助かりました。(神戸~長野間は高速代片道1万円以上します。)

ボランティアは平日が人手不足、土日が人が多すぎて受け入れできず、断ることもあるそうです。

ボランティアセンター到着後、ボランティアの依頼に基づいてチームの割り振りがなされ、依頼があったお宅まで移動します。

移動中、浸水の被害を受けたリンゴ農園を通り過ぎました。

浸水で使えなくなった家財道具や土嚢に入れられた泥が道路脇に並びます。

私のチームが訪れたのは、被害がかなりひどかった長野市穂保というエリアの対岸の場所でした。

このエリアの堤防は決壊しなかったそうですが、水位が肩の高さくらいまで上がっていました。

訪れたのが被災後一週間ほど経っていたこともあり、大きいものはあらかた撤去した後でした。

我々の仕事は家の中に入った泥や、庭の泥を土嚢に詰めて依頼主の家をできるだけ綺麗にすることでした。

依頼主のお宅は高齢のご夫婦のお住まい。
復旧作業は娘さんご夫婦がされており、お二人とも心身共にお疲れのご様子でした。
床上浸水の跡が災害の被害を物語ります。

ボランティアの活動時間は9時~12時、13時~15時と短く、お手伝いがきちんとできたかというと心残りな部分もありましたが、無理は禁物ということで今日の作業を終えました。
同じチームには新潟から来られたお二方もいらっしゃいました。
優しく接していただき、ありがとうございました。

宿に帰るとゲストハウスオーナーの山上さんが手作りのカレーでお迎えしてくださいました。
宿はボランティアに来られた方、観光に来られた方、地元の方でたちまちいっぱいになり、皆さんとカレーを頬張り、いろいろなお話をして、満腹で眠りにつきました。

2日目は雨が降ってしまい、ボランティアセンターが受け入れを中止する事態に。
2日間しか活動日がなかった我々ができること。

「ゲストハウス蔵の通常営業を取り戻す!」

1日目到着時のカフェ部分。
支援物資が大量にあり、通常営業できる状態ではありませんでした。

ドミトリー部分も届いた支援物資でいっぱいに。
(被災地から~がないという情報が流れると全国から物資が届きすぎて、このような状態になることが多々あるようです)

ゲストハウスの本業である、人を泊めることができない状態になっていました。

私たちは支援物資を本当に使えるもの、使えるものは用途ごとに分けて整理しました。

その後、整理した物資をオーナー宅に移動し、夜にはゲストを迎え入れられる状態を取り戻すことができました。

美味しいリンゴのタルトタタンが食べられるカフェは営業再開済です。

宿が片付いたのも束の間、オーナーの山上さんには多方面から電話がひっきりなしにかかってきます。
今回、地域におけるゲストハウスの役割を考えさせられた一方で、彼女が日頃から築いている地域の人脈をひしひしと感じました。

また、泊まりに来られたボランティアのほとんどがゲストハウス蔵のリピーターだったことにも驚きました。日頃から愛されている宿ってすごいパワーを持っているんですね。

神戸に戻る前にボランティアをさせていただいた近くに美味しい食堂があるとの情報を得て、夕食を頂きに。

こちらの食堂も床下まで浸水されたとのことでしたが、場所的に泥が入らなかったため、比較的すぐに営業を再開することができたそうです。

神戸から来たことをお話すると、サービスでスープを出してくださり
「来てくれたことが嬉しい。こういう時は孤独じゃないことが大事」と仰っていただきました。心に響きました。

各被災地は断続的に続く雨でなかなか復興がすすまない現状もあるようですが、観光地は観光できる場所が多いです。(山方面は一部土砂崩れで行けない所があるそう、、、)

この機会に長野、須坂を訪れていただき是非復興の一端を担っていただけると幸いです。

ゲストハウス蔵のページはこちら

ボランティア、寄付も大歓迎だと思います。

何卒よろしくお願いいたします。